カルト宗教とは?! 28.10.04

カルト宗教とはどんな教団を言うのですか?

最近、こうした質問を受けることがあります。多分に。

ちなみに、カルトは関係なく、戦後設立された新興教団だけで言えば、法人格を持っているだけで約「20000」教団です。
ものすごい数の宗教団体が、戦後誕生しました。法人格が無い教団を含めれば、おそらく3~40000教団はあるかもしれません。
これには、GHQの国家神道の衰退を狙ったと思われる宗教政策が大いに関わっていますが、それはまた別の機会に。

さて、オウム真理教の地下鉄サリン事件以来、特に青少年の相談窓口を開設して約20年。
多くの宗教関連の相談が寄せられました。その数、3000件。

相談が寄せられた教団を、相談があったからというだけで「カルト」と決めつけたら、私がカルトの仲間入りになってしまいます。
そういう意味では、特に宗教関連の相談には、冷静に、偏見なく対応しなければなりません。

そこで、20年の経験から、私が「カルト的要素がある可能性がある」と最初に判断する、
三つの絶対共通項を挙げます。

  1、「勧誘する」「勧誘活動がその教団の活動の主である」       

 2、「恐怖心を植え付けるが、そこに全く根拠がない」        

 3、「敵を設定し、批判しまくるが、そこに全く根拠がない」   

  

もちろん、これだけで「カルト」と断定するのではなく、「可能性がある」と判断し、さらに精査します。

1はそのままです。
2は、例えば、
「このまま行けば核戦争になる」
「はやく我々の教団に入信させなければ経済危機で世界は滅びる」
「はやく会員を増やさなければ、大災害で日本は滅びる」
「今のあなたの不幸は、あなたの因縁によるものだ!」
「今のあなたの不幸は、あなた自身とあなたの過去世に問題がある!」
などなど・・・・

挙げたらキリがありませんが、色々な問題を挙げて、恐怖心を煽るやり方です。
そんなことは絶対にありませんから、だまされないでください。

3は、例えば、
「今の日本の不幸は、〇○教団のせいだ!やつらに勝たなければならない!」
「今の世界は〇○の陰謀だらけだ!」

この三つが該当する教団や集団は、「カルト的要素」を含んでいる「可能性がある」と、
私は判断して、冷静にさらに精査の対象としています。

多くのカルト的教団が若者を狙っています。

ご注意を!